2023年03月08日 19:44

パナソニック ホールディングスは、施設内で配送ロボットやロボット掃除機など多くのロボットが活躍できるロボットフレンドリーな環境の構築を目指し、実証実験を実施した。

使用した「自動搬送ロボット ハコボ」は、オペレーターからの指示で、別の階のオフィスフロアまで配送。クラウドシステムとの連携で自動的にエレベーターに搭乗、経路上に他のロボットがいる場合は、走行経路を確保後に走行し、さらにセキュリティドアを通過し、オフィスフロアまでの自律移動での配送を実現。周囲環境のセンシングにより人や障害物を認識し、必要に応じて減速、停止することで安全にビル内を自動で走行する。

また「ロボット掃除機 実証モデル」は、クラウドシステムと連携。清掃中に配送ロボットが近づき通過する際には、ロボット掃除機は退避し、配送ロボット通過後、清掃を再開し、ロボットの運用を継続する。またLiDARを搭載し、共用部(エレベータホールや通路)の掃除環境を自動で認識し、隅々まで自動掃除を実現する。

確実に複数台を制御する方式として、配送ロボットの優先度を高め、ロボット掃除機が退避して運用することで、同じ施設内での、異種用途ロボットの効率的な運用における課題を抽出。結果を基に、今後はオフィスビルに限らず公共施設や商業施設など多様な施設でロボットの効率的な運用を実現することで、新しいサービスの提供、新たな価値を創出する。