2023年03月08日 15:00

TBWA HAKUHODOが甲子化学工業と共同企画・開発した「HOTAMET(ホタメット)」が、2025年日本国際博覧会協会が推進する「Co-Design Challenge」プログラムに採択された。これに伴い、HOTAMETは、2025年日本国際博覧会の防災用公式ヘルメットの一種として導入される予定。

HOTAMETは、猿払村から余剰貝殻の提供支援を受け、主成分が炭酸カルシウムであるホタテ貝殻とリサイクルプラスチックをベースに開発された新素材「カラスチック」を採用している。

「カラスチック」は、新品のプラスチックを100%利用するのと比較して、約50%のCO2削減に寄与し、石灰岩由来のエコプラスチックと比較して、約20%のCO2削減に寄与。またホタテ貝殻をプラスチックに混ぜ込むことで、強度(曲げ弾性率)が約33%向上した。さらに廃棄物を活用したリサイクル素材のため、世の中の廃棄物を減らすことができ、地域の廃棄物問題解決の一助となることが期待される。

さらに「HOTAMET」は、その考えに基づき、素材の一部であるホタテ貝の構造を模倣した、特殊なリブ構造をデザインに取り入れている。その結果、少ない素材使用量でありながら、リブ構造が無い場合と比較して約30%も耐久性を向上。素材開発から、設計に至るまで、環境への負担が少ない持続可能性に配慮したプロダクトになっている。価格4800円、カラー5色。詳しくはこちら