2023年03月06日 15:29

ワン・パブリッシングより「歴史群像4月号」が発売された。本号では巻頭カラーページで、これまで公表されたことの無かった、開戦間もない時期に広島湾の柱島泊地に停泊する戦艦「大和」以下の艦艇群が写った写真を、詳しい解説とともに紹介している。

この写真は、海軍機関学校、海軍大学校を修了したエリート技術士官が写したもので、遺族が保存されていたアルバムに含まれていたもの。遺族の厚意により掲載することができた。周防大島をバックに、手前の泊地には「大和」以下、長門型戦艦、戦艦「伊勢」「山城」「扶桑」とみられる戦艦群、空母、軽巡、駆逐艦、給油艦など多数の艦が写っている。真珠湾攻撃の後からミッドウェー海戦までの間の時期に写されたものと見られ、柱島泊地の様相がよくわかる貴重なカットとなっている。

特集は「海上護衛戦~太平洋戦争において日本海軍はなぜシーレーン防衛に失敗したのか?」「毛利vs大友「三十年戦争」の幕開け 関門海峡攻防戦」「戦間期ヨーロッパ海軍 巡洋艦建造狂騒時代」の3本。

このほか、大河ドラマ関連では、「家康が今川氏真を完全包囲 遠江・掛川城攻め付城群」を掲載。さらに、ウクライナ戦争でのロシア軍「苦戦」の理由をランチェスタ・モデルを使って検証する記事や、集中連載スタート「『最強の城』を考える」ほか、歴史ファン、戦史ファン必読の記事多数。定価1080円 (税込)。