2023年02月16日 12:34

富士通とFujitsu Services(富士通サービス)は、ドイツのプロサッカーリーグであるブンデスリーガに所属するEintracht Frankfurt(アイントラハト・フランクフルト)および戦略的デジタルプロジェクトを担当するEintrachtTechと、ホームスタジアム「Deutsche Bank Park」における実証実験を2023年度まで実施する(予定)。

実証実験では、施設から収集したデータをもとにAIが最適なエネルギー効率での運用を支援するプラットフォーム「Fujitsu IoT Operations Cockpit」を活用し、スタジアムの売店の混雑状況をリアルタイムに表示することによる来場者の利便性向上と、スタジアムの芝生および周辺緑地への散水効率向上における有効性を検証する。

「Fujitsu IoT Operations Cockpit」の導入により、スタジアムに設置された既存のセンサー情報の収集、活用が可能になる。これにより、スタジアム内各所に設置された掲示板に売店の混雑状況をリアルタイムに可視化することで、来場者の利便性向上を目指す。また、Mainova AGが提供する特殊な水分センサーによって記録された土壌の水分と日光の照射割合のデータを、長距離無線規格「LoRaWAN」を介して「Fujitsu IoT Operations Cockpit」に送信。そのデータに天気予報などの情報を組み合わせてAIが分析し、スタジアムの芝生およびスタジアム周辺の緑地へ最適な散水を実行することで、無駄のない水資源の利用を目指す。

Fujitsu IoT Operations Cockpit