2023年02月14日 12:48

食品や工芸品を中心に、厳選された秋田県産品の販路開拓を行う地域商社「詩の国秋田」は、2月13日より「SCOP」にて、県内事業者の活動を広めるためのプロジェクトを開始した。第1弾は、「秋田・湯沢 雪中貯蔵協会」。雪室で低温熟成を行うことで、食材に付加価値を生み出す取り組みを紹介する。

「雪中貯蔵協会」は、秋田県内でも屈指の豪雪地帯である湯沢市にある。大量に降る雪を活かした事業を通して、地域を元気にできないかという思いから2021年に設立された。雪中貯蔵は古くから雪国に根付いてきた貯蔵方法で、野菜や果物などの食品を雪中で貯蔵することで、低温の作用により糖度やコク、旨みが増し食味が向上。これは、雪室の「気温0度、湿度約90%」の環境下で野菜や果物の細胞が凍らないように縮み始めるためだという。

設立して3年目だが、貯蔵量は年々増加。貯蔵する食材も、伝統的に雪中貯蔵されてきた野菜や果物に加えて、味噌や珈琲豆、肉、小豆など新たな食材にもチャレンジしており、着々とその活動の幅を広げている。今回は、リターン品として「雪中貯蔵りんご」「雪中野菜を味噌で味わうセット」「らんまん 雪中貯蔵 純米吟醸酒」「雪中熟成焙煎珈琲」を用意した。

たとえば「らんまん」は地元湯沢市の酒蔵で、「美酒爛漫」で名高い秋田銘醸の純米吟醸酒。外気温に左右されない0度の安定した環境はお酒にとって理想的な環境。その味わいは新鮮さを残しながら、ほどよく角が取れ、まろやかな味わいに仕上がるといわれている。プロジェクトページはこちら