2023年02月14日 12:33

千葉大学発医療スタートアップ企業である「Smart119」は、点滴の管のしくみについてのイラストレーションを、2月14日、一般公開した。長い時間をかけることから「適量なのか、早くできないのか」と思う人もいるかもしれないが、投与速度は厳重に決められているという。どのように調整されているのか、点滴の管のメカニズムも含め、救急集中治療医の見地から親しみやすいマンガで解説する。
水分や薬剤を緩やかに投与する点滴は、治療で多く使用される。水分や薬剤を一定の濃度で持続的な投与ができることから熱中症などの救急時はもちろんのこと、入院時の定期的な投薬にも使用。長い時間をかけて一滴ずつ投与することで、血中薬剤濃度の急激な上昇を防げる安全な方法だといえる。
また点滴は、薬剤によって投与速度が厳重に決められており、同じ容量でも、所要時間が30分のときもあれば、12時間をかける場合も。この速度を調整するのが「クレンメ」という流量調整装置で、「何秒間に何滴」と確認するのが「チャンバー」という透明な筒。投与される薬剤ごとに調整し、アナフィラキシー・ショックを起こすことなく、体内へ穏やかに取り入れるようにしている。
「時間がかかりすぎではないか」「滴のペースが早い」と不安がる必要はなく、点滴が、安全で安心できる治療であることを解説する。本資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用することが可能。医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページはこちら。