2023年02月08日 19:27

出光興産とブリヂストンは、出光興産千葉事業所が構内移動車両として運用する超小型EVに、「エアフリーコンセプト」を用いた次世代タイヤを装着。実用化に向けた実証実験を、2月から開始する。
「エアフリーコンセプト」は、タイヤ側面の特殊形状スポークにより荷重を支えることでパンクせず、空気圧管理などのタイヤメンテナンスが不要。また路面に接するゴムの部分をリトレッド。さらに独自開発した再生可能なスポーク部分の樹脂をリサイクルすることで、資源の効率的な活用とサーキュラーエコノミーの実現に貢献する。
多様な省資源・資源循環ソリューションを世の中に提供するという観点において両社が共感し、今回の実証実験に至った。EV化を促進することで、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを加速。将来的には、出光興産が開発に携わる超小型EVに、「エアフリーコンセプト」を実装することを視野に検証を進める。
出光興産株モビリティ戦略室の大石朗さんは、「エアフリーコンセプトは地球環境に配慮されており、同社のビジョンと親和性が高い。また、ノーパンクタイヤは車両停止リスクの減少に貢献し、利用価値向上が期待される」とコメント。また、ブリヂストンの開発部門長川原隆宏さんは「この共創を通じて、企業コミットメントで掲げる『持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと』『人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくこと』にコミットしていく」と語った。