2023年01月20日 19:29

町田そのこさんの「宙ごはん」が、2023年本屋大賞にノミネート。「52ヘルツのクジラたち」「星を掬う」に続く3年連続選出となった。小学館は、特設サイトにてちょっと本格的な「スペシャル・ムービー」を公開している。
本作は、二人の母がいることを「さいこー」だと思っていた幼少期から、誰かのためにごはんを作ることの喜びを発見する青年期までの長い年月を、まわりの人々との交流と共に描く感動作。
宙(そら)には、育ててくれた「ママ」と、産んでくれた「お母さん」がいる。厳しいときもあるが愛情いっぱいで接してくれるママ・風海(ふみ)と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野(かの)。二人の母がいて「さいこーにしあわせ」だった。宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。
代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづける。
「宙ごはん」は定価1760円(税込)。