2022年12月26日 15:35

2020年に発表した小型海水淡水化装置「MYZ(ミズ) α-4」の量産が正式に決定。2023年12月に販売開始する。「MYZ α-4」は、今まで販売してきた小型海水淡水化装置(フレームモデル)から派生。フレームモデルと同等の淡水化機能・浄水機能を保持しつつ、ホース類の格納ができる収納性にも配慮している。
車輪を付け、キャリングカート方式での搬送を採用することで、荷重が掛り重さを感じないような設計にしたため、一人での搬送が可能。また装置全体をカバーすることで外部に漏れる騒音を減らし、使用中も扉を閉じることができるので運転中の騒音を削減する。シンプルでコンパクトな「MYZ α-4」は施設内景観にも溶け込みやすいデザインのため、集合住宅、駅などの公共施設、病院の備蓄に最適。
災害時に人間が1日に必要な水は約3リットルといわれている。海水淡水化装置なら、1台で、川・海・プールなどから飲み水を含めた生活用水が造れるため、大量のペットボトルを蓄える事もなくなる。海水淡水化装置で水道水を濾過した場合、カルキを除去して精製水レベルの浄水が生成できるため、緊急時以外にも洗車や冷却水として使用することもできる。
2022年9月に、東京都は2025年に太陽パネルの太陽光置義務化を表明したが、太陽光パネルは夏場になると80℃まで表面温度が上昇し、温度上昇により発電率が低下する。純度の高い水を使用し、洗浄水のみならず冷却水としての活用も行うことで冷却効果による発電効率維持も期待できる。