2022年12月23日 09:49

CureAppは、予てより臨床試験を行なっていたアルコール依存症向け治療用アプリについて、2023年1月より治験(国内第III相臨床試験)を国内にて開始する。
CureAppは、2014年に医師である佐竹晃太さんと鈴木晋さんが創業した医療系スタートアップで、治療効果が治験にて証明され医療現場で医師が患者に処方する「治療アプリ」を研究開発・製造販売する医療機器メーカーだ。
アルコール健康障害対策基本法や新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドラインでは、非専門医療機関での早期介入の重要性が謳われている一方で、専門医療機関以外での診療は十分に普及していないのが現状だ。このような現状を踏まえ、同社では治療用アプリを用いた一般内科でのアルコール依存症治療の実現を目指し、これまでアルコール依存症向け治療用アプリの実用化に向けて、研究・開発を進めてきた。なお、開発にあたっては国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)医工連携イノベーション推進事業の補助を受けている。
今回の治験では、飲酒による非常に重篤な身体的、心理的、社会的問題がまだ生じていないアルコール依存症の患者を対象に、アルコール依存症の非専門医療機関での通常診療と同アプリを併用する介入群と飲酒記録機能のみのアプリを併用する対照群に分け、登録後12週時点での有効性の優越性と安全性を検証。主要評価項目は、多量飲酒日数の登録時点から登録後12週時点までの変化量となる。また、登録後24週までフォローアップを行う。