2022年12月19日 16:24

農業ビジネスを展開するアグリメディアは2023年4月から、埼玉県羽生市で「羽生市三田ヶ谷農林公園 キヤッセ羽生」の運営を始める。本施設は、農産物の直売所や地元食材を使ったレストランなど様々な食農サービスが複合した施設であり、同社は市から指定管理者に選ばれた。同社は2019年から、キヤッセ羽生に近接するエリアで国内有数の農業団地プロジェクトのコンサルタントを務めており、今回その実績が評価された格好となる。

キヤッセ羽生は2001年開業。約3.6haの園内には、地元野菜が並ぶ直売所やレストラン、子どもが遊べる遊具エリア、花が咲き誇るエリアなど様々なコンテンツが集まっている。ただ、羽生市の第3セクターが経営にあたる従来の運営方式では経営改善が難しいことから、市は公的施設を民間に管理してもらう「指定管理者制度」を導入。応募企業3社によるプロポーザルを経て、同社が指定管理者に選ばれた。

今後、同社が注力するのは、キヤッセ羽生の核である直売所とレストランのテコ入れ。農家営業の経験が豊富な社員を「生産者ファシリテーター」(仮称)に任命。消費者ニーズの高い野菜が直売所の棚に途切れることなく並ぶよう、出荷農家とのコミュニケーションを充実させる。また、地元の畜産品の取り扱いを増やし、直売所の魅力向上につなげる。

このほか、レストランは内外装のデザインを刷新したうえで、近接する農業団地に入居する農業法人から鮮度の高い野菜や果樹を仕入れ、特徴あるメニュー開発を行う予定。