2022年12月19日 15:39

AquaFusionは、養殖生簀の魚の尾数を自動でカウントする「MagicCounter」(マジックカウンター)を、12月19日より全国で販売を開始した。

養殖漁業では、生簀内の養殖魚の密度を適切に保つため、養殖魚が成長すると、元の生簀から他の生簀に魚を移す「分養」という作業を行う。分養を正確に行い、生簀内の密度を生育に適した状態に保つためには、予定した個体数を確実に分養する必要がある。しかし、移動する養殖魚の個体数を目視で把握することには限界があり、正確に分養することができずに作業のやり直しが発生することが多く、養殖漁業における大きな課題の1つとなっていた。

マジックカウンターは、生簀と生簀の網を繋いでつくった魚道(通過枠)に超音波の送受波器を設置。それにより、通過する魚の個体数を海中でカウントするとともに、洋上でリアルタイムに確認できるシステム。リアルタイムで生簀間を移動した魚の数を自動カウントする事ができるため、分養を正確行うための重要な情報を作業者に伝える事ができ、作業の大幅な効率化が可能。

計測した魚の尾数をステップ毎(200尾~1000尾の間で設定可能)に音声で通知する機能もあり、計測中に他の作業をする事もできる。なお同社では、導入前に必ずカウンセリングを行い、生簀や魚種にあった機器の微調整を行い納品する。また、機器導入後も1年間無料(実地・遠隔)でサポートを行ない、より精度の高い計測が実現できるようサポートする。