2022年12月14日 15:27

種苗・園芸資材の研究開発・販売を行う久留米原種育成会は、果実堂と共同で、きゅうりの有機栽培の取り組みを展開するプロジェクトを、2023年1月14日より開始する。

きゅうりなどの果菜類は、果実が肥大するスピードが早く、栽培期間を通して肥料が必要であり、また、収穫期間が長期にわたるため、虫害・病害が発生しやすい。そのため、きゅうりの有機栽培はこれまで困難と言われてきた。そこで、長年にわたるきゅうり栽培に関する高い実績と技術力、ノウハウを持つ同社は、有機栽培でベビーリーフの生産・販売を展開する果実堂と共同で「きゅうり有機栽培プロジェクト」を発足した。

久留米原種育成会は、主にきゅうり品種の研究開発・販売を半世紀以上行っているウリ科専門メーカー。現在、50種類以上もの品種(ウリ科)を取り扱っており、提供する品種の数々は耐病性に優れ気温の変化にも強い。また、品種開発や高品質な種子の供給にとどまらず、販売後の栽培指導に至るまで一貫したサービスを提供している。

プロジェクトでは、化成肥料は使用せず、鶏糞や牛糞などの有機質肥料と有機JAS許容資材のみを用いて慣行栽培の収穫量を超えることが第一の目標。最終目標として、一般の人でも手軽に有機栽培できゅうり作りを始めることが出来る、より精度を高めたきゅうり有機栽培のマニュアルをパッケージ化することを目指す。本プロジェクトは、まずはきゅうりからスタートし、栽培のマニュアル化を進めながら様々な野菜にも広げていきたいと考える。