2022年12月09日 12:12

長野県佐久市唯一のイチゴ狩り園を運営する井上寅雄農園は、総務省・佐久市のローカル10000プロジェクトを活用し、12月10より、ヨーロッパ技術を用いたイチゴハウスを900坪増設した。

イチゴ狩りと言えば、地面に直接植えてある「露地栽培」とパイプなどで収穫しやすいように台を作って収穫する「高設ベンチ栽培」が一般的。しかし、この度井上寅雄農園では、農業用ハウスはフランス、栽培設備はスペインから輸入したイチゴが上から降ってくるようなハンギング方式を採用した。ハンギング方式の採用により地面に障害物はなく、子どもも安心してイチゴ狩りをすることができる。

コロナ禍で開園した井上寅雄農園は、完全予約制でありながら開園から2年間で約1万人の来場者を受け入れた。しかしながら完全予約制であったことから断らざるを得ないケースも多い。今回新たに900坪増設したことで、3倍の1万5千人が来場できるイチゴ狩り園となった。また、これまで完全予約制、50分の食べ放題、1時間の人数は最大20名に限定して開園していたが、予約不要、2時間食べ放題に大幅に変更。さらに、井上寅雄農園のイチゴ狩りと言えば白イチゴの食べ放題だが、ハウス増設に伴い植え付け本数を約3倍に増やした。

イチゴ狩りは親子、夫婦、友達同士など老若男女が楽しめる施設。佐久市内にある既存のショッッピング施設に加え、井上寅雄農園が新たな観光地の1つになることが期待される。