2022年12月06日 10:04

日本ユネスコ協会連盟は、12月より「書きそんじハガキ・キャンペーン2023」を開始した。
同キャンペーンでは、書きそんじてしまった未投函の郵便ハガキや、使っていない切手、タンスの中に眠ったままの商品券などの「タンス遺産」を集めて、募金にかえて、学びの場(寺子屋)を世界に広げていく「ユネスコ世界寺子屋運動」の活動に役立てている。1989年の開始以来、世界44カ国1地域で535軒の寺子屋が建ち、約135万人が学ぶ機会を得ることができた。前回のキャンペーンでは4781万円相当(2021年12月~2022年10月集計)の寄付が集まり、寺子屋建設や授業のほか、新型コロナウイルス感染症対策支援にも有意義に役立たせることができた。年賀状シーズンとなる12月からは、特に書きそんじハガキの回収を強化するため、全国の人々に協力を呼びかけている。強化期間以外にも、ハガキや金券などの回収は一年中受け付ける。
貧困や紛争、あるいは女性という理由だけで、教育を受ける機会に恵まれない人たちが多く取り残されている。今もなお世界には学校に通えない子どもが約1億2400万人(6歳から14歳)、読み書きができない大人が約7億7300万人いるといわれている。日本ユネスコ協会連盟は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みの一つとして、発展途上国の貧しい地域に学びの場(寺子屋)をつくり、識字教育を中心にした活動を行っている。
キャンペーン強化期間は12月~2023年5月。