2022年12月05日 12:00

セブン&アイ・フードシステムズは、食品ロス削減の取り組みとして東京都内のデニーズで実施している「mottECO(モッテコ)事業」を、12月6日よりデニーズ全店に拡大する。
「mottECO」は、お店でどうしても食べきれなかった料理を、顧客が自身の責任において持ち帰る食品ロス削減の取り組み。デニーズでは2021年5月より、環境省と連携して34店舗でmottECO事業をスタートし、実証実験の中で都内100店舗まで実施を拡大してきた。今回の全店拡大に伴い、実証実験の次のステップとして、これまで無償としていた専用容器を、30円(税込)で提供する運営に変更。専用容器には環境配慮素材である「FSC認証紙」を使用しており、有料化することで、同事業の持続性を担保するとともに、チェーン店に限らない実施者の参入を容易にし、mottECOの普及促進につなげたいと考えている。
デニーズは、セブン&アイグループの「GREEN CHARENNGE2050」に則り、2050年までに75%食品ロスを75%削減する目標(2013年度比)を掲げている。顧客提供の前段階では直近5年間で店舗から排出される食品廃棄物を重量ベースで20%以上(重量ベース)削減してきた。しかし、テーブルでの食べ残しについては、同社に限らずレストラン事業者にとってまだまだ大きな共通課題となっている。この解決を図るため、顧客と共に、さらには企業や業種の垣根を越えて、今年度、mottECO事業をロイヤルホールディングス、SRSホールディングス、日本ホテルと4社合同の取り組みに拡大している。