2022年11月08日 12:10

11月8日、孤立する10代の支援を行なう認定NPO法人「D×P(ディーピー)」は、大阪にてスマルナステーションを運営するネクイノ、さくま診療所と業務提携を開始。経済的困難など、様々な境遇によって孤立しやすい若年層が自分の体と心を守れるように、サポートする。

D×Pでは、2022年8月より、大阪ミナミにて街中にいる若年層が自由に利用できるフリーカフェを試験的にスタートした。ミナミには、家庭に居場所がない若者が集まるグリ下(グリコ看板の下)がある。D×Pスタッフが、若年層が集まる場所にテントを立て、お菓子や飲み物、生理用品やコンドーム等の無料配布を実施。フリーカフェでは、若年層から様々な話を聞いている。

雑談のなかでは「性に関する話」も多いが、妊娠検査薬は一般医薬品であり、無料/有料にかかわらず無資格で配布できない。無料配布ができないために不安に感じている声を聞くきっかけをつくりづらいということがあったという。また相談を受けたとしても、スタッフが医療的な分野には回答できないため、適切なサポートにつなげられるタイミングを逃してしまうのではないかという懸念もあった。

今回の業務提携により、彼らが困ったときに一緒に行ける医療機関や、専門家に相談できる体制を実現。フリーカフェ利用者とつながるSNSやテント内で情報提供を行ない、相談のきっかけをつくる。また相談者から希望がある場合は、同行支援も行なう予定。