2022年11月04日 09:05

「海のレシピプロジェクト」実行委員会は、海と日本プロジェクトの趣旨に賛同した、大分県の水産加工会社やまろ渡邉と共に「磯焼けの一因」とも言われている魚「アイゴ」の「一夜干し」の商品開発を今春からスタート。この度同社から、11月5日アイゴの日より販売が決定した。
背びれ腹びれ尾びれに毒の棘を持ち加工処理が面倒なアイゴを、創業114年を迎える「老舗の干物屋」やまろ渡邉がフライパンで簡単に焼ける無添加の干物に仕上げた。食べることで、磯焼けを減らす活動に消費者も参加できる。そんな循環をつくりだすための商品となる。「#アイゴプロジェクト」の第二段として企画された本事業は、「日本財団「海と日本プロジェクト」」の一環となる。※「アイゴの日」は日本記念日協会へ登録申請予定
海水温の上昇などにより全国的に問題になっている磯焼け。海藻を食べる草食魚のアイゴなども、その要因のひとつと言われている。市場で値がつかず「未利用魚」に分類されるこのアイゴに新たな価値を吹き込み、おいしく食べることで海の森=藻場の未来に関わるきっかけをつくるプロジェクトとなる。
海藻が茂る藻場(もば)が減少してしまうと、魚が卵を産み育てる場所がなくなり、様々な魚の生態系に影響を与える。海藻を食べる魚・アイゴが多くの人に食べられれば、アイゴが市場で売れるようになり、漁師がアイゴを獲るようになり、磯焼けを減らすことができる。その活動に消費者が参加できる商品となる。
「アイゴ」の「一夜干し」は、11月5日より販売開始。