2022年09月02日 19:21

業務用家具メーカーのアダルは、ONE EARTH 田原政和さんと協力し、廃棄予定の家具端材を活用した、農薬を使わないオリジナル微生物資材を作成した。農薬による子どもの健康被害が指摘される昨今、「美味しく安全な野菜を子供たちに届けたい」という田原さんの夢を応援。野菜の安定供給に向けたクラウドファンディングを開始する。
福岡県糟屋郡で年間約40種の野菜を生産している田原さんは、化学肥料や農薬を使わない「微生物資材で育てる農法」にこだわり、⽢く食べやすい、安心・安全な野菜を育てている。「微生物資材で育てる農法」は、畑に生えている草を裁断し草が枯れるのを待ち、土の中で自然発酵させることで健やかな野菜が育つ、という自然のサイクルに頼っている。その為、多くの野菜を育てる為の資材の量産が難しいという課題があった。
オリジナル資材の開発に踏み切るが、資材作成には大量のもみ殻が必要。脱サラ農家ということもあり仕入先が見つからず行き詰っていた折、アダル代表の武野さんに相談。家具製作の過程で発生する端材の利用を提案され、オリジナルの微生物資材が誕生した。
田原さんの夢を更にサポートするべく、アダル自社工場内の一部を畑にし、完成したオリジナル資材をつかった野菜第1弾として、2021年10月よりにんにく栽培をスタート。2022年5月に無事収穫を終えた。今後は、端材(おがくず)と乳酸菌群や米ぬかなどをスムーズに攪拌して発酵させられる「プラント」の本格導入を計画している。プロジェクト詳細はこちら。