2022年08月31日 15:32

8月29日~30日、北海道東川町内において、将来的な「買い物困難者問題」を解決に向けた「ドローンを活用した買い物配送」実証実験が実施された。本実証実験は、東川町、セイノーHD、電通北海道、エアロネクストの4者が締結した東川町オフィシャルパートナー協定による第一弾の取組み。
同町では「適疎な暮らし」を推進しており、1994年に一時7000人を切っていた人口が、2016年に40年振りに8000人を回復するなど、全国的にも珍しく人口が増え続けている。しかし、この10年で高齢化率が約5ポイント増加、現在は32.8%と日本全国の平均である28.1%を上回っている。そこで、新スマート物流SkyHub(R)のしくみと技術を活用した「買い物配送実証実験」を、今後検討していくサービス実装に向けた課題の洗い出し等を目的として実施した。
実験では、地元スーパーの朝採れ新鮮野菜の詰め合わせセットを、仮設のドローンデポ(R)から、西部地区コミュニティセンターの仮設ドローンスタンド(R)まで、物流専用ドローンAirTruckで届けた。また、地元カレー屋の人気カレーとチャイを、第1地区コミュニティセンターでヨガ教室を受講していた生徒に、AirTruckで届けた。また、上記以外にも合計6カ所の複数ルートに、同一拠点からのドローン配送を二日間で実施。
今後も持続可能な地域交通・物流の確保と住みやすい環境づくり、地域防災や地域の脱炭素化への貢献、および新しい社会インフラの整備を推進し、「適疎なまち」づくりに貢献する。