2022年08月26日 11:47

TUMIQUI Japon SASU(ツミキ・ジャポン)と、ワープスペースは、アフリカの広大な面積と距離の枠を超えられる通信手段の構築に向けた実証試験の検討に関するMOUを締結した。
ワープスペースは、宇宙空間でレーザー光を使用し、人工衛星がデータを高速に地上へと伝送するためのネットワーク「WarpHub InterSat」を開発。人工衛星がレーザー光によって直接地上と通信ができるよう、光地上局の開発も進めている。一方、TUMIQUI Japonは、セネガルで電気と通信を未電化地域へと届け、デジタルインフラサービス事業を展開している。
アフリカの地方では未だに6億人が電気にアクセスできず、電話ができても高速に繋がるインターネット(4G/5G/固定回線)の無い地域や、全く電波のない地域が多く見られる。今回の両社の実証試験の検討に関するMOUは、この通信課題に取り組みながら、アフリカを世界の食糧庫とする未来の計画に向けたパートナーシップとなる。
アフリカが農業的に発展することで、世界の食料安定供給へとつながることが期待される。また、「電気と通信」「宇宙と地上」の組み合わせで、アフリカを包括的なデジタル社会へと発展させていく狙いも。このようなビジョンの実現に向け、両社はセネガルに光地上局を設置することを目指し、ワープスペースでは光地上局、TUMIQUI Japonでは現地法や特殊環境下での施工や運用のノウハウを互いに提供していくことを予定している。