2022年07月26日 15:01

日本レストルーム工業会では、業界の統計開始(1987年)以来、温水洗浄便座の国内累計出荷数が、2022年6月に1億台を達成したことを明らかにした。

1964年に温水洗浄機能付便器、便座の輸入販売が開始され、日本のトイレに「おしりを洗う」という大きな変化が生まれるきっかけとなった。販売当初は、主に医療機関向けであったこともあり普及は進まなかったが、製品の国産化や各社における家庭への普及を目指した製品開発・改良、販売促進への取組みなどが続けられた。

そんな中、1982年のテレビCM以降、次第に多くの人に認知されるようになり、本格的な普及が始まる。当初、お茶の間にトイレのCMが流れることへ懐疑的な反応もあったが、暖かい便座やお湯でおしりを洗う爽快さは、これまでのトイレとは大きく異なる快適なものとして広く受け入れられるようになった。

年度毎の出荷は増加を続け、2013年以降は400万台を突破。一般世帯での普及率においても2022年現在では80%を超え、トイレの水洗化を終えた一般家庭には、ほぼすべてに普及したと推測されるまで定着した。また、温水洗浄便座の快適性が評価されたことで、オフィスビルや商業施設、ホテル、駅舎といったパブリック用途においても温水洗浄便座の採用が進んでいる。

同工業会では温水洗浄便座が国内累計出荷数1億台達成したことを記念して、「温水洗浄便座1億台達成記念 エピソードキャンペーン」を実施する。詳しくはこちら