2022年07月21日 12:55

合同出版は、7月29日にAmazonや楽天ブックス、全国の書店等で「日本にレイシズムがあることを知っていますか?人種・民族・出自差別をなくすために私たちができること」を刊行する。
人間にはRace(人種の他、民族・出自など)によって優劣があり、その優劣は運命的で不変という神話がある。近代の欧米列強は、ほかの人種・民族、国を植民地支配・搾取したが、その行為を正当化させたのが「レイシズム」だ。欧米列強の後を追い、近隣諸国を植民地支配して発展していった日本の歴史は、日本のレイシズムの歴史でもある。そしてレイシズムは、いまなお私たちの社会に残り続け、マイノリティへのヘイトスピーチ(差別扇動)へと激しさを増している。
この本では、日本における、在日コリアン、在日外国人、被差別部落、アイヌ民族、琉球・沖縄の人びとの歴史を紐解き、私たちの社会が彼らになにをしてきたのか、それに対しマイノリティの人びとがどう声をあげ、行動してきたのかを、国際人権NGO「反差別国際運動(IMADR)」元事務局長の著者・原由利子さんがまとめた。レイシズムの本質と危険性、また国連、政府、市民の役割を知ることで、どうすればレイシズムのない社会がつくれるのか、人びとが共存できるのか。レイシズム/人種差別を意識してこなかった人に、「なぜ?」「どうすべきなんだろう?」と考えるきっかけになる1冊だ。
価格は1600円(税抜)。