2022年07月19日 09:59

宝島社は、同社が発行する「60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと」が7月12日の重版をもって累計54万部を突破した。
本誌は、人生のエンディングを悔いなく迎えるため、60代から余分なものを手放し軽やかに生きる方法を紹介する一冊。人間関係・健康・お金・見栄などへの執着を手放し、誰もがすぐに実践できる「やめる」「捨てる」を、すでに実践している先輩たちのアドバイスを添えて100項目紹介。50~70代を中心に評判を呼び、半年で44万部を突破する大ヒットとなった。読者からは「気持ちが軽くなった」「背中を押された」「無理しなくていいんだなとホッとした」など、多くの反響がある。
現在の若い世代は、不景気な時代に生まれた背景から、堅実で効率を求める傾向があるといわれている。また、膨大な情報にアクセスできる環境で育ち、多様化を受け入れ、自分らしさを尊重するともいわれている。それにより、結婚に執着しない未婚者の増加、ものやお金に執着しないミニマリストなど、新たな価値観が浸透してきた。しかし、団塊やそれ以上の世代は、人口が多く競争の激しい環境で進学や就職を経験し、我慢したり頑張りすぎたりしてしまう特徴があるといわれている。こうした世代に「やめる」「捨てる」という考えを提案し、支持されたことがヒットの要因だと考えている。また、「頑張りすぎてしまう親に読んでほしい」と子どもが両親へプレゼントする需要も広がっている。本誌は2022年上半期で最も売れたムック本となった。
定価は690円(税込)。発売日は2021年10月28日。