2022年07月13日 15:29

パスコは、道路橋のIoTインフラ遠隔監視サービス「Infra Eye(インフラアイ)」を2023年4月より提供開始する。
高度経済成長期に集中的に整備された道路橋やトンネル・河川・上下水道・港湾などのインフラは、急速な老朽化が危惧されている。インフラの老朽化対策は国を挙げて取り組む社会課題の一つであり、効果的な維持管理・更新が求められている。インフラの中でも、道路橋は約73万橋もあり、そのうち約55%が2030年3月には建設後50年以上経過すると言われている。
パスコは、人工衛星や航空機、ドローン、専用車両、船舶などに搭載したセンサーを活用して計測し、経年変化などの分析結果から、社会課題の解決に向けたサービスを提供している。今回、同社は老朽化が危惧されるインフラの1つである道路橋の監視に有効なIoT技術を用いたセンサーと、同センサーを活用したIoTインフラ遠隔監視サービス「Infra Eye」を開発した。
同サービスは、自社開発したセンサーを道路橋の桁端部と橋台をまたぐ形で設置し、遊間離隔を24時間センサーで計測・記録する遠隔監視サービス。計測結果は、インターネットを介して、毎日、管理者のもとに提供するとともに、日常的な変位量を越えた値を計測した際には、自動でメールを発信する。同サービスでは設置するセンサーをレンタル提供とし、初期費用(設置費込み)と定額費用による契約方式を採用する予定。定額費用には、センサーのレンタル料、通信料、センサーの故障修理、メンテンナンス、計測結果が確認できるWebシステムの利用料をパッケージにする予定だ。