2022年07月12日 09:53

フローレンスは、「障害児訪問保育アニー」対象エリアを墨田区へ拡大する。
医療的ケア児とその家族への支援を国や自治体の「責務」と定めた「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の成立から1年がたち、日本各地で医療的ケア児支援センターの成立が進むなど支援の輪が広がりつつある。医療的ケア児の認可保育園での受け入れも徐々に進んでいる一方で、中には在住地域で預け先が見つからないケースやそもそも体調などの問題で通園の難しい子どももいる。
フローレンスでは、障害のある子どもの預け先が極度に不足する問題に取り組むため、2014年に日本で初めて障害児・医療的ケア児を専門的に預かする「障害児保育園ヘレン」を開園し、2015年には自宅で保育を実施する「障害児訪問保育アニー」をサービスインした。利用対象エリアを順次拡大し、今回、既存の東京都17区に加えて、新たに対象エリアを墨田区へ拡大する。アニーはたんの吸引、経管栄養、経鼻栄養、胃ろう、腸ろうなど医療的ケアの必要な子どもの自宅で保育スタッフが日中の保育を行い、親の就労を支援する自治体の認可保育事業。アニーが保育を提供した子どもはこれまでのべ97人となっている。
アニーの利用対象地域は、東京都23区のうち17区(千代田区、港区、新宿区、台東区、品川区、渋谷区、杉並区、豊島区、北区、板橋区、練馬区、文京区、中野区、目黒区、中央区、江東区、荒川区)。今回、墨田区が加わった。保育提供開始日は10月1日以降。