2022年07月06日 19:06

クリーニング店用タグで業界トップのシェアを誇る株式会社「ライト」は、店員が楽になる「折り目入りクリーニングタグ」の意匠権を取得した。
クリーニングタグは、預かった品物を管理し、間違いなく返却するためになくてはならない大切な役割を果たしている。このタグは、必ず折ってホチキス留めするが、決められた位置で折らないとホチキスがずれて洗浄途中でタグが外れてしまい、品物が行方不明になってしまう可能性も。そこで、同社社員の「予めその位置に折りやすい筋を入れておけば便利なのでは」というふとした思いつきで、折り目入りタグが誕生した。
しかしすべてのタグにちょうど良い深さで均一に折り筋を入れるためには、機械や型の絶妙な調整が必要。何度も試行錯誤の末、やっと満足できる品質の折り目加工が出来上がり出荷を始めたところ、想像以上に多くの好評の声が寄せられたという。同社では、2022年6月に意匠権(意匠登録第1717775号)を取得。今後も、クリーニング業界のより良い発展に尽力していく。
なおクリーニングタグは耐洗紙という洗浄や乾燥に強い特殊な紙を使用しているため、洗う時も乾燥するときも仕上げる時も基本的に付けたまま。指示等を記入する際に使用するペンも、洗浄に強いインクが使用されており、洗っても文字が消えることはない。同社はもともと「ライトインキ」というインキメーカーだったが、その時代に培った、洗っても落ちないインキの製造技術が、クリーニング業界で今も活きている。