2022年05月27日 16:23

島根県大田市は、文化財多言語解説整備事業(文化庁補助事業)により、操業当時の様子をバーチャル体験できるARアプリを制作した。ARアプリの開発は、「計測リサーチコンサルタント」が受託し、「ビーライズ」と共同開発した。
大久保間歩は、江戸時代から明治時代にかけて開発された坑道。現在は、坑道内に安全対策を施し、一般公開している。しかし観光客向けのツアーを行う中で、坑道内に資料や当時の様子の人形を置くことが難しいという課題があった。資料や人形を設置することで、坑道内を傷つけてしまう可能性がある。そこで最新技術ARとCGを活用して、当時の様子を再現して見ることのできるARアプリを開発した。
大久保間歩ARアプリは、島根県大田市にある世界遺産石見銀山の大久保間歩坑内にて、操業当時の様子をバーチャル体感できる観光客向けARアプリ。本アプリでは、3次元計測により取得したデータをもとに、操業当時の様子を3DCGで再現。設置されたARマーカーに専用タブレット端末をかざして周囲を見渡すと、操業当時の再現CGが表示される。
石見銀山ARアプリは、「大久保間歩一般公開限定ツアー」に参加もしくは、「石見銀山世界遺産センター」展示室(有料)内で、専用タブレットでのみ体験できる。本アプリは、日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の5言語に対応。