2022年05月17日 16:15

ヤマトプロテックは、国宝を本尊とする、西国第五番札所「葛井寺」へ、自ら消火する革新的な建材「K/SMOKE PANEL」を、3月28日より納入した。
「K/SMOKE PANEL」は、火災時に急速な燃焼を断ち切り、素早く消火するカリウムを主成分とした、薄くて軽いシート状の建材。300℃を超えると自動的に煙状の消火薬剤が放出され、無人でスピーディーに消火する革新的な建材として、2020年8月にリリース。瞬時に多くの命を奪ってしまうガソリン火災から、できるだけ多くの命と財産を守るために開発された。
同寺の森快隆住職は、「国の財産でもある国宝および重要文化財等を保存するためには、防火が一番大事なこと。そして万が一にも火災が発生した際には、消火活動が一刻も早く行われることが重要。本尊の十一面千手千眼観音菩薩は、神亀2年(725年)3月18日に完成し、数々の災害の中でも守り続けてきた宝。今後も本尊と建物を大切に守っていきたい」と語った。
今後もスプリンクラーなどの消火設備が設置不可能な場所への展開を拡大。2019年10月に発生した首里城火災のような広範囲に及ぶ消失を防ぐことで、歴史的資産を守る新たな手段の普及に貢献する。一度失うと二度と取り戻すことのできない、貴重な文化財をはじめとした財産を災害によって消失させないためにも、K/SMOKE PANELの提供を進めていく。