2022年05月12日 09:50

チカクは、秋田県内で介護施設を運営する虹の街の協力の元、短期入所施設「やすらぎの郷 ショートステイ」において、チカクのテレビ電話を活用したオンライン面会の実証実験を5月11日より開始する。
チカクはシニア・ファーストを掲げるエイジテック企業。スマートフォンアプリで撮影した動画や写真を実家のテレビに直接送信し、インターネット環境やスマートフォンがないシニア世代でも視聴できる「まごチャンネル」を開発・販売している。自治体や介護施設などと高齢者の孤独解消に向けた取組も実施している。
チカクのテレビ電話は、ネット環境の設定が一切不要で、ITが苦手な高齢者でも自宅のテレビで簡単にテレビ電話ができるサービス。2019年に厚生労働省が発表した「特別養護老人ホームの入所申込者の状況」によると、特別養護老人ホームの待機者数は29万人を超えているが、その待機者の中には、ショートステイを長期利用する人も数多くいる。こうした中、虹の街では、コロナ禍で施設内での面会を制限せざるを得ず、タブレット等の機器を活用して、入所者と家族間でのオンライン面会の実施を検討していたが、入所者及び家族の双方でこうした機器を使いこなせない等の課題があり、実現できずにいた。そこで、今回の実証実験では、高齢者向けテクノロジー(エイジテック)を活用することで、入所者の生活の質(QOL)と満足度を高め、さらには職員の負担軽減を図っていきたいと、チカクのテレビ電話による実証実験を実施する運びとなった。
実証期間は5月11日~7月10日(2カ月程度を予定)。実証場所は秋田県秋田市内。