2022年04月18日 09:28

パナソニックホールディングスは、神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)にて実施中の小型低速ロボットを使った住宅街向け配送サービスの実証実験において、国内で初めて完全遠隔監視・操作型(フルリモート型)の公道走行の許可に関わる審査に合格し、道路使用許可を取得した。
少子高齢化による労働力不足に対して、パナソニックHDでは、小型低速ロボットを活用した配送サービスの実用化に向けて取り組んでおり、2020年11月からFujisawa SSTで実証実験を開始。これまでに、国内で初めて1名のオペレーターが遠隔で4台同時に監視しながら公道での自動走行や、自動走行ロボットを活用した店舗から住宅への配送サービス実証などを実施してきた。これらの実証実験では安全確保の徹底や緊急時の対応のため、オペレーターによる遠隔監視・操作に加えて、ロボット近傍に保安要員を配置して運行を行ってきた。
今回、国内で初めて警察庁の定める「特定自動配送ロボット等の公道実証実験に係る道路使用許可基準」における完全遠隔監視・操作型の公道走行の許可に関わる審査に合格し、道路使用許可を取得した。これは、Fujisawa SSTにおける1200kmを超える走行実証実験を行う中で、小型低速ロボットの認識能力の向上、ならびに遠隔監視・操作に関するAI技術の進化により、実現できた。今回、完全遠隔監視・操作型でのロボットの公道走行が可能になることで、更なる運行の効率化とともに、小型低速ロボットを用いた配送サービスの展開や拡大が期待できる。