2022年04月15日 16:12

日立システムズは、東京都水道局発注の機器買入れ契約により、配水小管内の水圧を遠隔で監視する水圧監視装置120台を1月に納品した。
東京都水道局では、この水圧監視装置を都内の消火栓120カ所へ設置し、水圧監視システムの運用を順次開始する。これにより、万一の事故や災害時に水道復旧が必要な箇所の特定が容易となり、水道運用の業務効率化や災害時などの現地対応の迅速化が可能となる。
水圧監視システムの水圧監視装置は、既設設備に後付けで設置することが可能で、監視装置設置のためのマンホール蓋の加工や交換が不要。既設の消火栓室内などの補修弁上に設置することで、断水なし、かつ、土工事不要で取り付けできるまた、マンホール蓋を閉じた状態でデータ収集できる点も特長。マルチキャリア対応セルラーLPWAの採用により、設置場所の電波状況に応じた最適な通信キャリアを選択できる。中継装置不要で、マンホール蓋を閉じた状態でも無線通信が可能。
また、市販電池で3年以上の稼働ができる。そのため大掛かりな電源工事が不要となり、導入コストを抑えられる。また、入手が容易な市販電池を使用できることで、運用コストの削減にも寄与。水圧監視装置の開発にあたっては、模型を使ったシミュレーションを繰り返し、省スペースで消防活動の支障にならない設置が可能なデザインを実現した。