2022年04月06日 09:57

横浜市ふるさと歴史財団は、横浜市歴史博物館において10月8日より企画展「追憶のサムライ-橫浜・中世武士のイメージとリアル-」を開催する。
剛勇、清廉、潔白、私たちの抱いている武士あるいはサムライのイメージは、どのように創り語られてきたのだろうか。そして実際の資料からうかがえる彼らの実像はどのようなものなのか。今回の展示は第一部で横浜の鎌倉武士・畠山重忠を中心に創られた武士のイメージに、第二部で横浜市立大学所蔵の50余点におよぶ中世文書から、横浜に伝わる中世武士たちのリアルに迫る。
第一部「鎌倉武士のイメージ」では、横浜市域の鎌倉時代の史跡・伝承地のうち、とりわけ壮大なドラマの主人公となった畠山重忠とその関連史跡、また源頼朝の兄弟で源平合戦で活躍した源範頼の地域伝承にかかわる資料を集め、さらに鎌倉武士たちをモチーフとする美術作品を展示することで、武士イメージの創られてきた歴史を紹介。第二部「古文書のリアル -横浜市立大学所蔵文書の世界-」では、横浜市立大学学術情報センター(図書館)の所蔵する、承和15年(848年)~慶長3年(1598年)までの750年間にわたる古代・中世文書約50点を公開。当時の公家や武士のたしなんだ和歌の世界を示す国指定重要文化財「新古今和歌集竟宴和歌」をはじめ、多彩な古文書から武士たちの築いた社会のリアルを紹介する。
会期は10月8日~11月27日。会場は横浜市歴史博物館・企画展示室。観覧料等、未定の情報については確定次第公式ホームページ等を通じて発表。