2022年03月07日 12:52

東京ロボティクスは、「モバイルグリッパ」の製品版プロトタイプを開発した。

東京ロボティクスは「人間共存ロボット」の実現を目指す早稲田大学発のロボティクススタートアップ。「モバイルグリッパ」は、小中規模の物流施設や工場、市場などにおいて短距離配送や仕分、パレタイジング・デパレタイジングを行うロボットとして、2021年10月に試作機が完成。プレスリリースや展示会での発表以降、大手物流企業やメーカーから多数の問い合わせがあった。今回、これらの要望を反映し、各種機能が大幅に向上した製品版プロトタイプを開発した。

「モバイルグリッパ」の特徴は、手先のグリッパが左右独立して上下回転と横方向スライドができるため、片方のグリッパを上に回転し反対側のグリッパで横から押し込むことで、荷物を敷き詰めて置くことができる「敷き詰めパレタイジング」、ダンボールの位置・姿勢を画像から認識し位置合わせすることで、安定したピッキングを実現する「ダンボール認識」、ライン上を移動しながらマーカーを読み取ることで、適宜動作を切り替えることができる「情報提示式ライントレース」、屈曲軸と昇降軸の組み合わせにより、床上の物から160cm程度の高所の物までアプローチ可能な「可動範囲」の他、「独立グリッパ」、「接触検知」など。

現状、パレタイジング等のソリューションを購読モデルとして提供、パレタイジング等のアプリケーションをパッケージとして販売、ロボットハードウェアを単体で販売など、複数の販売形態を検討している。

動画はこちら