2022年03月02日 15:00

創業1925年の節句人形専門店「人形屋ホンポ」を運営する株式会社「成島」は、アナログな職人技と自社デジタル技術をかけあわせたハイブリッドひな人形2種の販売を開始した。
同社では2003年よりオンラインショップでの販売を実施。ネット通販の利用者は20代後半から30代前半の親が多く、ライフスタイルの変化や核家族化に伴って、ひな人形への嗜好が変化している。一方で人形づくりではこれまでアナログな技術や職人の感覚に依るところが大きく、生産効率が大きな課題となっていた。また、職人の平均年齢は60代以上と高齢化が顕著となっている。
そこで同社では、発達の著しいデジタル技術(3Dプリンタ、3Dスキャン、UVインクジェットプリンター等)を社内に導入。顧客アンケートや購入データをもとに、人形の表情からお化粧、衣装にいたるまで1/1000ミリ単位の精度で3Dモデルを作成。高度な技術をもつ職人が人形を制作する際の参考としてもらったり、デザインを一から自社で行うなどして、今のユーザーが好む人形へと様々なチューニングを進めている。
そんなアナログな職人技と自社のデジタル技術をかけあわせて生まれたオリジナルシリーズのひとつが「正絹さくらシリーズ」。職人による伝統的な人形づくりをベースにしながら、顔の表情やお化粧、衣装にいたるまで自社デジタル技術を駆使。また、サイズ感や人形のかたち・表情など全体の設計を、今の嗜好や生活にフィットするように一から企画した「ひなまりシリーズ」も登場。詳しくはこちら。