2022年02月28日 13:02

YE DIGITALは、飼料タンク残量管理システム「Milfee(ミルフィー)」を、4月より本格提供を開始する。本システムは2021年9月より一部畜産農場向けに先行提供開始、2022年2月時点で全国約70カ所の農場へ導入・運用を行ってきた。導入農家からの意見を反映させ、設置性を改善。このたび本格提供を開始する運びとなった。

飼料タンクの巡回は毎日行う必要があるが、のぞき窓が汚れるなどして次第に残量は見えにくくなる。またタンク内の飼料は砂時計のように真ん中から減っていくため、外からの正確な残量把握が困難。そのため地上8メートルもあるタンクにはしごで登り、目視確認を行うが、高所作業の上、天候に関係なく行われるので、危険の伴う大変な作業となっている。また複数の農場を抱える飼料メーカにとっても、各農場の巡回確認は大きな負担となる。

「Milfee」は、農場に設置されている飼料タンクの蓋の内側にセンサ通信機をとりつけることで、クラウドへ残量情報を送信。そのため、畜産農家や飼料メーカは、クラウド上で飼料残量を管理できる。タンクサイズや飼料形状を問わず、高精度で計測可能。

また5分で簡単に設置でき、省電力なLPWA(Low Power Wide Area)通信を活用することで、バッテリ運用を実現した。そのため、電源やネットワークの工事が不要。さらに受発注システムや育成管理システムなど、外部システムとの自動連携をすることで、既存のシステムへ飼料残量などの情報を受け渡すことができる。