2022年02月17日 16:05

大日本印刷、日産自動車、ゼンリン、ソフトバンク、クワハラの5社は、「移動会議室」の実証実験第2弾として、有償ハイヤーサービスの検証を開始する。今回の実証実験では、事業化に向けたハイヤーサービスの新しいビジネスモデルの確立と、そのために必要な車内空間の仕様や車載品の進化や高度化を目指す。期間は2月17日~9月30日。
前回(第1弾)の実証実験では、2021年6月28日~9月24日の約3カ月で、100人を超える人が参加し、うち約6割が会社役員と管理職だった。車内空間と、提供機能に対する満足度などを尋ねるアンケートを実施したところ、「大画面モニター&上質な車内空間」「プライベート空間」「快適な通信環境」「ドライバーとの円滑なコミュニケーション」の各項目で、約9割の利用者から「満足した」という回答が得られた。また半数以上の利用者に、ハイヤーの利用料金に加え、「移動会議室」の利用料金も支払う意向があることが確認できた。
そこで今回の第2弾では、利用件数や料金水準の面からニーズを確認し、有償ハイヤーサービスとしての事業化に向けた検証を行う。さらに、ビジネスでの利用が少ない土日・休日の稼働率を上げるため、ビジネス会議以外のサービスの広がりや収益最大化についても検証。不動産会社やハウスメーカー等による候補物件の視察同行、婚礼時の新郎新婦の移動などについて調べる予定。
実証実験第2弾のビジネス検証の結果をもとに、今後は参加各社がそれぞれの事業領域において仕様や機能の向上などに取り組む。