2022年02月17日 10:38

石塚硝子ハウスウェアカンパニーは、2月から廃棄物削減とCO2削減を目的として素材の選定から見直し、より環境に負荷のかからない原料の使用へと変更した。
卵加工会社から副産物として日々発生し、多くが廃棄物となっている「卵殻」に着目。ガラス製造における炭酸カルシウム(石灰石)の一部代替としての産業利用を業界で初めて実現した。岩倉工場で生産している一部のガラス製品について運用を開始しており、年間使用する石灰石のうち、100トン程度の置換を見込む。
製造しているガラス食器に使用している4つの主原料(けい砂・ソーダ灰・石灰石・カレット)のうち、石灰石の一部を代替使用する。※石塚硝子製造のガラス食器は一般的なソーダライムガラス製。元来天然物やリサイクル原料から作られ環境にやさしい素材であるガラスに、更に卵殻を有効利用することで廃棄される資源を減少させ、環境への負荷をより一層低減しサーキュラーエコノミーへの貢献を推進していく。
現在、日本では年間約26万トンの卵殻が排出されている。このうち土壌改良剤などの形で再利用されているのは2、3割程度で、残りの約8割は費用をかけて産業廃棄物として処分されている。近年のSDGsや脱炭素等の環境問題に関連したESG経営への社会的関心の高まりに対して応えて行くべく、廃棄物である卵殻に着目しガラスの原料として使用するために鋭意研究開発を行った結果、実用化に至った。」
本取り組みをもって、SDG12の「つくる責任つかう責任」、SDG13の「気候変動に具体的な対策を」等へ貢献する。