2022年02月09日 12:45

宮城県南三陸町では2022年2月より、各宿泊施設で町のサスナブルな取り組みをまとめた冊子「いのちめぐる南三陸」を部屋で読んでもらえるように設置を開始した。同町では「森里海ひと いのちめぐるまち南三陸」という町の将来ビジョンを掲げ、海(ASC)と山(FSC)の2つの国際認証を取得。豊かな自然と共生したサステナブル(持続可能)なまちづくりにチャレンジしている。

例えば南三陸町内に拠点を置くアミタ株式会社では、「南三陸BIO」と称して、南三陸町の住宅や店舗から排出される生ごみやし尿汚泥等、有機系廃棄物を発酵処理。バイオガスと液体肥料を生成している。バイオガスは発電に用いる等施設内で利用し、液肥は肥料として農地に散布。この事業により、これまで廃棄物として処理されていた地域の生ごみの資源循環を促進している。

南三陸町内の飲食店や宿泊事業者も、この事業に共感してこの取り組みに参画。「下道荘(したみちそう)」では、南三陸BIOの取り組みとして生ごみを資源化していることはもちろん、南三陸BIOで生成された液肥を活用した米作りも実施している。

「いのちめぐる南三陸」では、こうした地域の事業者の取り組みを紹介し、いかにして地位の循環・自然との共生が旅行体験と両立して提供しているかを案内。南三陸町に宿泊の際には、地域と共に事業に取り組んでいる事例を読んで欲しいとしている。なお旅行を計画する際には、事前に無料での取り寄せも可能。詳しくはこちら