2022年02月08日 09:36

NHK文化センターは、バンクシー本人にインタビューした経験を持つ鈴木沓子先生とアートと著作権問題に詳しい木村剛大先生によるオンライン講座「「バンクシー」は何を変えたのか」を開催。痛烈な風刺を含んだ作品やオークションで落札直後にシュレッダーで自動細断された作品で話題と人気を集めているバンクシー。その登場は現代アート界をどう変えたのかを考察する。
路上の「落書き」と批判されるグラフィティライターからそのキャリアをスタート、今では老舗オークションハウスで約25億円で作品が落札されるようになった正体不明のアーティスト、バンクシー。ただ「匿名」をいいことに、本人が同意していない非公式の展覧会が世界各地で開催され、作品を無断転用したマーチャンダイジングや組織的な贋作ビジネスも横行している。
そうした状況下でかろうじてアーティストのキャリアと作品、コレクターや市場を守ってきたのが、バンクシーの代理人組織「ペストコントロール」と同組織が発行するCOA(Certificate of Authentication)、つまり「作品証明書」だ。これらはどのように機能し、どのようにバンクシーの創作活動の一部になっているのだろうか。そして、ストリートと現代アート市場、違法と合法の境界線をいくバンクシーの創作活動を可能にしているものは何なのかを考察する。
「「バンクシー」は何を変えたのか」はオンラインにて3月26日16時~17時半開催。受講料金は、NHK文化センター会員・一般(入会不要)3300円(税込)。