2022年01月26日 15:42

食品ロス削減を目指す「ロスゼロ」、気仙沼まち大学運営協議会、交流創造事業を推進するJTBは、「気仙沼 みなといちご」を共同開発した。本製品は、気仙沼市のいちご農家で発生した規格外いちごと、使われないままのチョコレートの製菓材料を組み合わせたアップサイクル食品。1月28日から、ロスゼロオンラインショップ、2月2日から日本橋三越本店にて期間限定で販売する。

ロスゼロは、使われないまま廃棄される資源を生まれ変わらせたアップサイクルブランド「Re:You(りゆう)」を、2021年1月から展開。またJTBは、全国各地の魅力的な人・モノ・場所・体験を発掘し、ふるさと納税サイトで発信するとともに、返礼品の開発にもつなげている。それぞれの分野で社会課題の解決にアプローチする中で考えが一致し、2021年11月より両社は連携を開始した

協業する中で、気仙沼市階上地区でいちご栽培の復活を目指す農家の存在を知り、規格外となったいちごと未利用のチョコレート素材を組み合わせ、気仙沼まち大学運営協議会の協力を得てアップサイクル化。なお瓶ラベルデザインは気仙沼市在住デザイナーが担当した。

気仙沼市階上(はしかみ)地区のいちご農家は、東日本大震災の津波で栽培施設の9割が流出する被害にあった。しかし現在は、若い農家の人々も立ち上がり「気仙沼いちご」ブランドの復活に精力的に取り組んでいる。同市で収穫したいちごを余すことなく使う食品ロス削減と、被災したいちご農家を応援する地方振興につなげるスイーツが誕生した。