2022年01月24日 09:11

松竹は、バーチャルプロダクション手法の研究開発拠点として「代官山メタバーススタジオ」を1月21日に開設した。

「代官山メタバーススタジオ」では、グリーンバックや大型LEDディスプレイを用いて、リアルタイムに人物とバーチャルセットを合成し撮影することができる。同スタジオのキーワードは「共創」。個人・法人問わず多様なクリエイターと共創し、コンテンツ開発・技術検証を行うことで、未来のエンターテインメントに向けた取り組みを加速していく。同スタジオは、エンターテインメント×テクノロジーをテーマに設立したミエクルを運営主体とし、松竹グループが手掛ける映画・演劇事業におけるバーチャルプロダクションの活用ニーズを追究する。

今回、グリーンバックで演じる俳優と、4つのバーチャルセットをリアルタイムで合成したデモムービーを公開。撮影はワンカットで行われ、大自然、神社、宇宙船、学校と、仮想空間が次々に移り変わっていく演出を体験できる。また、バーチャルセット内には、ダンサーの動きをモーションキャプチャで取り込んだ3Dキャラクターも登場。リアルの俳優と音楽に合わせたペアダンスに挑戦している。

同スタジオの技術を利用したコンテンツの第一弾として、1月25日に歌舞伎公演「META歌舞伎 Genji Memories」をLIVE生配信する。平安時代を緻密に再現したバーチャルセットと歌舞伎俳優の実写映像をリアルタイム合成することで、まるで俳優が平安時代にいるかのような没入感を生み出す。

ミエクル公式HP / デモムービー