2022年01月12日 19:23

注文住宅を手がけるハウスメーカーのヤマト住建は、創業35周年を迎え新たに2025年までに、受注の50%をLCCM住宅にすることを宣言した。

LCCMとはライフ・サイクル・カーボン・マイナスの略で、住宅のライフサイクルトータルでCO2の収支をマイナスにする住宅を指す。建設時・運用(居住)時・廃棄時においてCO2削減に取り組み、さらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーを創出。建設時のCO2排出量も含め、住宅が解体されるまでのCO2収支をマイナスにする。

LCCM住宅は、高気密・高断熱住宅でエネルギーの消費量を抑えられ、ランニングコストの削減ができる住宅であるため、住まう人にとっても多くのメリットがある。家中の温度差が少ないことにより、日本で問題となっているヒートショック事故を防ぎ、健康状態の改善が見込め、冬は暖かく夏は涼しい。長寿命住宅であるため1度建てたら30年後も、建て替えや大規模リフォームを検討しなくてもよいランニングコストの良さを提供。エネルギー効率が良いことにより毎月の光熱費も抑えられる。

魔法瓶のような家で、住宅の消費電力の多くを占める冷暖房器具のエネルギー消費を抑制し、住宅建築のサイクルを長くすることで、CO2の排出を削減。脱炭素社会へ向けた大きな役割を果たす。国が取り組んでいる2050年カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に向けて、CO2の削減ができる住宅の普及を一般家庭のスタンダードにしていくための取り組みとなる。ヤマト住建のLCCM住宅への取り組みはこちら