2021年12月20日 09:30

カスタムジャパンは、走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しない電動二輪車(電動バイク)の普及に向けた実証実験を2022年1月から開始。デリバリー事業者や卸売市場に電動バイクを貸し出し、性能面や利用状況などを調査していく。
カスタムジャパンは、半世紀近くにわたり「オートバイ部品の供給」という立場で、二輪業界とともに歩んできた。地球温暖化を意識した時流により、世界的に電動化への推進が叫ばれて、日本でも実証実験などが各自治体などで行われる動きが始まり、多くのモビリティが電動化へシフトする傾向が見られるようになった。
そのような時代の流れに対応すべく、カスタムジャパンでは電動モビリティ事業として電動キックボードの「eXs」シリーズを昨年よりリリース。今回その第2弾として電動バイクの取り扱いを開始する。電動バイクは電気自動車(EV)と比べて車体が小さく、バッテリーの搭載量に制約があった。また通勤用などのスクーターは高額品が敬遠されがちだが、バッテリーの高性能低価格化は未だ難しいのが現状だ。そのため航続距離を長くすることが難しく、充電の手間と合わせて普及のハードルになっている。
加えて業務用車両では航続距離や充電時間、回数などが電動バイクを利用する上で重要な課題となってくる。そこで航続距離100kmのスペックを持つeXs CARGOを実験車両として提供し、様々な課題やデータを集めることで電動車両の開発にフィードバックしていくことが今回の実証実験の目的となる。