2021年12月17日 12:59

農林水産省は、牛乳の消費拡大に向け、「NEW(乳)プラスワンプロジェクト」を開始する。

例年、寒さとともに牛乳の消費量は減少する。これに加え、冬休みには牛乳消費量の1割を占める学校給食用牛乳の供給が休止することなどから、年末年始は特に牛乳の消費量が減る。これまで、行き場のない生乳が発生しないよう、乳業メーカーを挙げて保存の利くバターやチーズの製造への取組が進められてきたが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況下で落ち込んだ、お土産需要をはじめとする牛乳乳製品への需要が回復しきっていない一方で、乳牛は病気を防ぐため毎日搾乳する必要があり、工場で生産される産物と違って、生乳の生産量をコントロールすることは困難だ。このため、今年の年末年始は、例年以上に需給が緩和し、処理不可能な生乳の発生が懸念される状況にある。

2020年、緊急事態宣言の発出に伴う学校の一斉休校やカフェなどの営業自粛により消費が落ち込んだ際、消費者の人々に牛乳をいつもよりもう1杯、もう1本消費してもらうことをお願いする「プラスワンプロジェクト」を実施し、多大なる協力を得て、処理不可能乳の発生を避けることができた。今年の年末年始は、さらに厳しい状況が予想されることから、「NEW(乳)プラスワンプロジェクト」を始動。農林水産省では、率先して牛乳の消費を拡大すべく、吉本芸人のCOWCOWさんと牛乳乳製品課職員とのコラボや、牛乳を使った和食「乳和食」の推進等と併せて、職員による積極的な牛乳の購入を実施。消費者に対しても、牛乳や乳製品の消費拡大に協力を仰いでいる。

吉本芸人コラボ動画 / 乳和食のレシピ