2021年11月16日 09:39

港区立みなと科学館は、12月14日~2022年1月30日まで、2021冬の企画展「化粧展~なぜ人は化粧をするのか~」を開催する。
今回の企画展では、「装う」ことの生物学的な目的から始まり、時代ごとの化粧の科学的機能や、肌を清潔に保つ等の衛生面にも触れながら「なぜ化粧をするのか?」という問いへの答えを探る。「化粧展」のプロローグは、色鮮やかな昆虫の姿から、美しく装うことの意味について考察。また、化粧の歴史に目を向け、魔除けや信仰に基づいた世界の様々な化粧を紹介しながら、化粧の原点が何なのかを探っていく。
「装いの化粧」のコーナーでは、江戸時代に発展した紅や白粉、お歯黒を、成分や製法等、科学の側面から紹介。化粧を美しさの側面だけではなく、肌への安全性やスキンケアの観点から見るのは「健康と化粧」のコーナー。肌を清潔に保つ洗顔や日焼け止めの仕組みにも触れる。更に「新しい化粧の楽しみ」のコーナーでは、コンピュータ上で自動メイク技術も体験可能だ。
大人向けから子ども向けまで、幅広いターゲットに向けたイベントを展開するのも、今回の企画展の特徴。子ども向けには、紅花の色素を抽出してハンカチを染めるワークショップや、親子で洗顔や日焼け止めについて学ぶイベント等など。大人向けには、江戸時代のお歯黒について学びながら、簡易的な疑似体験(サメの歯を使用)ができる講座も開催する。
入館料は無料。会場は港区立みなと科学館多目的ロビー(東京都港区虎ノ門3-6-9)。期間は12月14日~2022年1月30日。