2021年11月10日 15:20

太陽工業は青森県との間で、災害時に救援物資の一時保管や救護所にも活用できる「大型テント」などを供給する協定を11月1日付けで締結した。
正式名を「災害時における天幕等の供給に関する協定」とする今回の取り組みは、近年全国で頻発している大規模地震や風水害への備えとして、青森県と太陽工業の間で締結したもの。有事の際に、青森県からの要請に応じて「大型テント」や「緊急用エアーテント」、避難所で使用する「間仕切り」のほか、「仮設式の堤防」や被災した法面(のりめん)を保護するための各種「土木資材」などを速やかに供給。被災地の早期復旧を支援する。
同社は、大型膜面構造物で世界のリーディングカンパニー。青森県内においても「しもきた克雪ドーム」「ひらかドーム」などの全天候型運動場から、「八戸駅西口駅前広場」に代表される暮らしと密着した交通施設まで、さまざまな場面で、明るく開放的な空間を届けてきた。これら日常のライフラインを支える一方で、東日本大震災や熊本地震などの大規模災害発生時において自発的に活動し、大型テントなどを供給してきた実績がある。
過去の災害対応を通じて、混乱時のテント設営にはさまざまな調整と承認手続きが発生する事を学び、平時からの準備が重要であることを認識した。今回の協定締結によりそれらの手続きがスムーズ化され、青森県に対してより迅速な復旧支援も可能となる。