2025年10月20日 12:14

遊食房屋は、讃岐うどんの製造過程で生じる廃材を活用し育てた新食材「讃岐うどん雲丹」を開発、10月20日より香川県内の店舗にて提供を開始する。

香川県多度津町で生まれた「讃岐うどん雲丹」は、地域の高校・企業・大学・行政が連携し、食と海の循環をテーマに誕生した、香川発のサステナブルフードプロジェクト。2023年、多度津高校海洋生産科(大坂吉毅教諭)と、香川県を中心に和食店を展開する遊食房屋が、「讃岐うどん製造の過程で発生するゆでこぼしや余剰うどんを冷凍保存し、ムラサキウニの餌として再利用できないか」という循環型のアイデアから始まった。

瀬戸内海では、ムラサキウニが海藻を食い荒らすことで藻場が消失し、魚介類の生息環境が失われる「磯焼け」現象が深刻化している。庵治漁業協同組合の協力のもと、駆除対象だったムラサキウニを飼育用として再活用し、多度津高校や「讃岐うどん雲丹Labo」で養殖することで、海洋環境保全と食品廃棄物の再活用という二つの社会課題を同時に解決することを目的とし、藻場再生と資源循環の両立を目指す。

10月20日から遊食房屋の店舗での提供を皮切りに、2026年夏ごろには新養殖場の開設の準備を進行しており、香川県市場での卸売りを開始予定、2027年には築地・豊洲での全国販売、ふるさと納税での販売を計画している。

価格は、「讃岐うどん雲丹(お刺身)」1650円(税込)。発売開始日は10月20日。提供開始店舗は、遊食房屋 丸亀店(丸亀市西平山町277-1)。

遊食房屋