2021年11月10日 09:57

三井住友海上火災保険、リマークジャパンおよび、メドリングの3社は、ベトナムにおいて「スマート医療保険」の開発プロジェクトを立ち上げる。
ベトナムの人口は年々増加し、コロナ禍においても経済成長率はプラスを維持している。一方で、運動不足を一因として、経済を支える若年層の間で生活習慣病などの疾患を抱える人が、増加している。また、ベトナムの公的な社会保険制度では、自由に治療先を選ぶことができず、より質の高い医療サービスを求める人が増えている。そのような中、三井住友海上は、健康増進アプリを開発するリマーク、ベトナムでクリニックを運営するメドリングと共同で、健康になると保険料の割引や特典が受け取れる、健康増進型の医療保険を開発する。
実証実験では、メドリングが運営するクリニックでモニターを募集し、定期的に健康診断を実施。取得した診断結果をリマークが開発した「AI疾病リスク予測エンジン」で分析し、数値化した健康指標をクリニックからモニターにフィードバックする。また、モニターにはスマートフォンやウェアラブル端末と連携する健康増進アプリ「Good Life」を提供する。健康指標や日々の活動結果を可視化することで、健康増進に対する意識向上を図るとともに、健康指標が改善したモニターには、メドリングのクリニックを通じて商品券などの特典を付与する予定。三井住友海上は、モニターや医療関係者における健康増進サービスの有用性を検証する。
10月から実証実験を開始し、2021年度内に結果検証および新たな医療保険を開発、2022年度の販売を目指す。