2021年10月28日 19:00

ウミトロンは、11月1日に設立する、くら寿司100%出資の新会社「KURAおさかなファーム」と協業。AI・IoT技術を活用したスマート給餌機「UMITRON CELL(ウミトロンセル)」を活用した養殖事業をサポートする。
「UMITRON CELL」では、スマートフォンなどの端末から、生け簀で泳ぐ魚のリアルタイム動画を見ながら遠隔で餌やり操作が可能。またAIが魚の食欲を判定し、餌量やスピードを最適化、制御することができる。そのため、労働負荷の削減と餌の最適化、海へ餌が流出することを防ぎ、環境に配慮した養殖業の実現に貢献してきた。
スマート給餌機「UMITRON CELL」は、近畿・四国・九州地域を中心に、主に真鯛、シマアジ、サーモントラウトなどの魚種に導入されている。「UMITRON CELL」を活用した真鯛事業者との大規模実証結果として、搭載されたAIにより魚の食欲に合わせてエサやりをすることで、無駄な餌の削減を確認。また、従来より少ない餌量でも、スマートフォンなどから遠隔で適切なタイミングで餌を与えることが可能なため、出荷時のサイズや品質を保ちながら短い期間で生育することに成功した。
同社では、今後も養殖産業の課題となっている人手不足や労働環境の改善、及び魚の供給の安定化のため、AI・IoT技術によるスマート養殖化の実現を目指す。